調査レポート

2019年にハロウィンを行なう親子や仮装を楽しむ子どもは、前年より約10%も減少?!

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1.はじめに

ハロウィンの起源は、秋の収穫を祝い悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事と言われており、アメリカなど海外では子ども達が仮装して近所の家をまわり「Trick or Treat」と言ってお菓子をもらう風習があります。日本でも季節行事として定着しつつあり、街中やテーマパークでもイベントが行なわれています。コズレでは、2018年に引き続き2019年もハロウィンの実態やハロウィンにかける予算などについて調査を実施しました。前年との比較データも交え、分析結果とともにご報告いたします。

2.調査

調査主体 :弊社コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法 :インターネットリサーチ
調査対象 :妊娠中または子どもがいるママパパ
調査期間 :2019年9月2日(月)~2019年9月30日(月)
有効回答者数 :1698

3.トピック

・2019年は、ハロウィンを行う予定が「ある」が33.8%、「ない」が66.2%

・子どもが0歳以上(出産後)のママパパのほうがハロウィンを行なう人の割合が高い

・2018年と2019年を比較すると、ハロウィンを行なう予定の人の割合は前年よりも減少

・子どもに仮装を「させる」というママパパは65.4%

・2018年と2019年を比較すると、子どもに仮装させる予定の人の割合も減少

・仮装の衣装を選ぶ際に最も重視するポイントは、1位「子どもに似合っている」

・子どもの仮装人気ランキングは、1位「かぼちゃ」、2位「魔女」、3位「ミニーマウス」

・ハロウィンは「写真撮影・寝相アート」をするという方が最多。

・ハロウィンの様子をSNSにアップする予定のママパパは約4割

・ハロウィンを行なう理由としては「季節行事として」が1位で63.2%

・ハロウィンのために購入した物・購入予定の物とは、「仮装の衣装・小物」が1位

・ハロウィンに費やす予算は、「1000円以上~3000円未満」が一番多く41.9%

4.結果・考察

2019年は、ハロウィンを行う予定が「ある」が33.8%、「ない」が66.2%

妊娠中または子どもがいるママパパ1698名に対して、2019年にハロウィンを行う予定があるかどうかを伺ったところ、「ある」と回答した方は33.8%、「ない」と回答した方は66.2%となりました(図1)。

201909_調査図1

子どもが0歳以上(出産後)のママパパのほうがハロウィンを行なう人の割合が高い

第一子を妊娠中と子どもが0歳以上のママパパで比較してみると、ハロウィンを行なう予定が「ある」と回答した第一子を妊娠中の方は24.3%ですが、子どもが0歳以上の方は39.9%(図2)。海外ではハロウィン自体、子どもが主役のイベントであるだけに、予想通りではありますが、子どもが0歳以上の方のほうがハロウィンを行なう予定がある方の割合が高いことが明らかになりました。

201909_調査図2

2018年と2019年を比較すると、ハロウィンを行なう予定の人の割合は前年よりも減少

コズレでは昨年もハロウィンについての調査を行なっているのですが、子どもが0歳以上の方を対象に2018年と2019年の結果を比較してみると、2019年にハロウィンを行なう予定が「ある」というママパパは前年よりも11.1%減少という結果に(図3)。ハロウィンを行なう予定が「ある」と回答した方は、2018年は51.0%でしたが、2019年は39.9%でした。街中やテーマパークなどではハロウィンというイルベントが盛り上がっているように見受けられますが、今回の結果からは子育て中のママパパはハロウィンを行なう方が減っていることが分かります。

201909_調査図3

 子どもに仮装を「させる」というママパパは65.4%

ハロウィンを行う予定が「ある」と回答した方で、子どもに仮装を「させる」という人は全体では65.4%(図4)。親の年齢別に見てみると、数パーセントの違いではありますが、年齢が若い人ほど子どもに仮装をさせる人の割合が高い傾向があることが分かりました。

201909_調査図4

2018年と2019年を比較すると、子どもに仮装させる予定の人の割合も減少

ハロウィンを行なうと回答した方に対して、子どもに仮装をさせるかどうかについても伺いました。2018年と2019年を比較してみると、仮装「させる」と回答したママパパが2018年は75.1%でしたが2019年は65.4%になり、約10%減っています。今回の結果からは、ハロウィンを行なうと回答した人であっても子どもに仮装をさせるという人は減少傾向にあることが分かりました。

201909_調査図5

また今回は、ママパパ自身も仮装をするか伺ってみたところ、仮装を「する」という人は少数派。さらに、第一子を妊娠中の方と子どもが0歳以上の方を比較してみたところ、仮装を「しない」と回答した方の割合が第一子を妊娠中の方は28.0%に対し、子どもが0歳以上の方は63.9%と大きく異なりました(図6)。子どもが0歳以上の方のほうが仮装をしない方の割合が35.9%も高い結果になりましたが、子どもが産まれるとイベントの主役が子どもになり、イベントの楽しみ方が変わるのことが理由ではないかと推測できます。

201909_調査図6

 仮装の衣装を選ぶ際に最も重視するポイントは、1位「子どもに似合っている」

子どもの仮装の衣装を選ぶ際に最も重視するポイントとしては、「子どもに似合っている」が43.0%で1位となりました(図7)。2位は「価格」で11.9%、3位は「子どもが好きなキャラクターである」で10.0%に。

201909_調査図7

子どもの仮装人気ランキングは、1位「かぼちゃ」、2位「魔女」、3位「ミニーマウス」

子どもはどのような仮装をする予定かを伺ったところ、1位「かぼちゃ」、2位「魔女」、3位「ミニーマウス」、4位「プリンセス」、5位「デビル」というランキング結果になりました。中には「恐竜」や「寿司」という回答もあり、どのような衣装になるのかとても興味深いものも。また、「日本代表ラガーマン」という回答も複数あり、トレンドを反映した結果となりました。

【子どもの仮装人気ランキング】

1位:「かぼちゃ」

2位:「魔女」

3位:「ミニーマウス」

4位:「プリンセス」

5位:「デビル」

ハロウィンは「写真撮影・寝相アート」をするという方が最多

ハロウィンには何をするのかについて伺ったところ、1位は「写真撮影・寝相アート」で57.6%でした。仮装して写真撮影をするという楽しみ方をするママパパが多いようです。

201909_調査図8

 

ハロウィンの様子をSNSにアップする予定のママパパは約4割

そして、ハロウィンで撮影した画像をSNSにアップするかどうかについても伺ってみました。全体では、39.3%の方がアップする予定という回答でしたが、年齢別に見てみるとやはり20代が最もアップする方が高い割合に。ハロウィンの様子をSNSにアップするという方は、20代が55.0%と半数以上であるのに対し、30代は30.0%、40代は16.7%となりました。年代ごとのSNS利用状況と同じ傾向にあります。

201909_調査図9

ハロウィンを行なう理由としては「季節行事として」が1位で63.2%

最初の設問で「ハロウィンを行なわない」と回答された66.2%の方にとっては「どうしてハロウィンをするのか」という理由が理解しがたいかもしれません。そこで、ハロウィンを行なう予定の人に行なう理由を伺ったところ、「季節行事として」という回答が一番多く63.2%でした。ハロウィンの起源と言われている「収穫を祝い悪霊などを追い出す意味合いのある行事だから」という理由はわずか3.4%。ハロウィンを季節行事と捉えているママパパが多いことが分かります。

201909_調査図10

ハロウィンのために購入した物・購入予定の物とは、「仮装の衣装・小物」が1位

では、ハロウィンを行なう人はどのような物を購入しているのか。それについても伺ったところ、「仮装の衣装・小物」が63.7%となりました。次いで、「装飾のための飾り・置物」が49.2%、お菓子やスイーツが36.8%という結果でした。

201909_調査図11

ハロウィンに費やす予算は、「1000円以上~3000円未満」が一番多く41.9%

最後にハロウィンに費やす予算ですが、「1000円以上~3000円未満」と回答した方が41.9%で一番多い結果に。 他にもハロウィンを楽しむアイデアを伺ったのですが、「100均で購入する」というコメントが多く、ママパパはできるだけ予算をおさえて楽しむ工夫をしているようです。201909_調査図12

今回は妊娠中または子育て中のママパパに、「ハロウィン」について調査を行いました。街中やお店の装飾、テーマパークでのイベント、ハロウィン限定というお菓子のパッケージなどをよく見かけるため、ハロウィンが盛り上がっているものと予想していましたが、予想に反して2018年よりも2019年はハロウィンを行なう方の割合が減少しているという結果になりました。引き続き、今後の動向を追っていきたいと思います。

また、ハロウィンの際に仮装や部屋の装飾などをしなくても、「ハロウィン仕様のご飯が出てきた」、「かぼちゃのお菓子を一緒に作った」、「お菓子をもらった」といったことでも、喜ぶお子さんは沢山いると思います。子どもの思い出に残ると思うので、いつもの日常にちょっと遊び心をプラスし、ハロウィンをママパパなりに楽しんでほしいという想いを込めてこの調査を実施しました。今後もパパママを取り巻く実態調査を様々な角度から進めることにより、「子育ての喜びをもっと大きく!」という想いの実現に貢献していきたいと考えています。

本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。 (コズレ子育てマーケティング研究所 増田)

【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。

出典:「2019年版ハロウィンに関する調査(株式会社コズレ)」 http://www.cozre.co.jp/blog/2647/
(コズレ子育てマーケティング研究所 http://www.cozre.co.jp/blog/
(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/

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